ぬかるんだ土地に家を建てると家が傾いてしまうように、あごを支えている関節が正しい位置にないと、顔の美しさや健康は維持されません。正しい関節の位置にあり、舌を含めた筋肉に調和があると、軽い力で全ての歯が均等に噛みあい、歯ならびも長持ちします！ 自分が噛んでいると思っている歯の接触位置は、実際にはリラックスした下あごの位置とは異なります。本来の理想的な下あごの位置は、関節内で正常な位置にある必要があります。 成長期でも、関節のバランスが悪い場合、あごや歯のずれが進行し、後には筋肉の過緊張や頭痛、歯の損傷、歯の知覚過敏などの症状が現れることがあります。その時に、あごの関節はずれ、内部でゆるんでいます。 当院では、まず最初に患者様の本来のあごの位置を確認し、関節の緩みや負担を改善します。それから必要に応じてかみ合わせ治療をナソロジカルスプリントという装置を用いて行い、最終的なあごの位置をリラックスした位置に持ってくるように誘導してから矯正治療を行います。これにより、関節の調和と正しいあごの成長を促し、もちろん100%ではありませんが、矯正による歯と骨格の変化による直接的な変化もあり、それらの相乗効果の結果として口元や顔の輪郭の改善、頭痛、エラ張りや頭位の改善、人によっては軽度の耳鳴りの改善が期待できます。なお矯正が終わってから時間が経って変化することもあります。（具体例やこまかな理論は新規相談の際に御説明します。） このようにして顎関節症の進行を予防し、初期の顎関節症を改善し、正常な顎関節を維持するように取り組んでおります。