院長の岩渕泰憲です。
ロス先生の考え方を学ぶ前と後では自分の臨床は全く変わってしまいました。
まず、どうやって治すかに必要な資料、治療計画や方法自体が大きく変わってしまいました。
そして、ロス先生の方法により治療後に患者さんのかみ合わせが安定することで歯並びも安定してきました。
矯正治療後に患者さんが歯ぎしりをやめるなど、歯ぎしりに対するアプローチが可能となり、治療後に前歯で噛まなくなる、前歯が開いてきたなどのトラブルが少なくなりました。
一部の患者さんの顔貌の改善には大きな変化をもたらし、子どもは今まで試みてきた複雑な治療器具よりもごく簡単な装置でそれ以上の十分な効果をもたらしました。
ロス先生の考え方=フィロソフィーは、様々な情報を無駄なく利用し、非常に科学的かつ合理的、体系的にまとめられています。なかでも「あごの関節」は、横顔に影響を与える成長中心として、歯を長持ちさせるためにかみ合わせを司るものとして、歯周組織のように非常に重要なものとなっています。
矯正治療を受ける患者さんは、なぜこうなったのか原因が曖昧であったり、うまく噛めないことをどう話したらいいか、ちゃんと矯正ができるかなど、いろいろな不安や疑問を抱えていらっしゃると思います。
そうした患者さんにとって、ロス先生の考え方はきっと目からウロコであることでしょう。かみ合わせ治療の判断基準に照らし合わせて、なぜこうなったのかの原因、さらにそれをどう改善したら良いのか、さらにどの方向に何ミリずれているといった具体的なご説明をさせて頂きます。
勘に頼った説明ではなく、どのように動かしたらよいか、口元がどのようになっていくかというプロセスを具体的に模型でお見せすることで患者さんや親御さんの疑問や不安をそのままにすることはありません。
あごの関節を基礎とする考え方により、成長期も、成人に対しても骨格から改善していくのは、まさに画期的です。
抜歯などに関しても、どの歯を抜くべきか厳密に計算した上で行います。
単なる経験則で決めるのではなく、患者さんのかみ合わせを考え、お顔立ちを整え、後戻りもしにくいよう、でき得る限りの計算を施した上で治療を進めてまいります。
ドクターと患者さんの間の言葉だけでは足りない部分を「見える化」し、お互いの言葉を理解しあえる絆を与えてくれる、そこがかみ合わせ治療の素晴らしいところです。
歯並びでお悩みを抱えていらしたり、矯正をお考えの方はどうぞお気軽にご来院下さい。